2005.11.09
第5回航海日誌
「出た、Q」
最近の地球は災害が多く明日への不安を掻き立てられずにいられない。地震、台風のどちらも頻繁に経験している我々日本人にとっては、明日は我が身と肝を冷やさずにはいられない。
「新スター・トレック」の舞台となっている24世紀では、それらの自然災害はさほど脅威ではなくなっているようで、エンタープライズDは数々の他の惑星を地核変動、小惑星の衝突等から救っている。しかし、21世紀の我々やアーチャー船長が活躍する22世紀では、それらは人類の悩みの種のままだ。
24世紀のピカードやジェインウェイ達は自然災害とも人災とも付かぬ存在と遭遇する。超生命体のQがそれだ。分かりやすく言えば、「魔法使いサリー」や、「おじゃ魔女どれみ」のようなものだが、Qはそれらのようにかわいい物ではない。オバケのQ太郎と同じように消えたりも出来るが、同じQでも人類を完全に見下しており、時として人命や惑星の存亡さえも脅かす存在なのだ。
しかし、その行動を冷静に見ると私達人間の行いに通ずる物がある。子供が虫を捕まえも手遊ぶかのごとく、エンタープライズやヴォイジャーを翻弄したかと思えば、壊滅的危機から救ってくれる事もある。大いなる力を持つにも関わらず精神力が付いて行かない場合は悲劇に結び付くが、Qとはか弱い自然から見た人類の姿なのかもしれない。TNGシーズン4「QPID」では、ピカード達をロビン・フッドの世界へ、VGRシーズン7「断絶するQ」では、子育てに悩む一面も見せる等ユニークかつ愛すべき存在でもある。

