今回はまた宇城憲治先生の本を10数年以上ぶりに読み返しました。
今回は第一章から第六章まである中で5点をピックアップしました。
- 人の根源は【心】
- 頭脳から身体脳へ
- 反射神経から逆反射神経へ
- 知は型にあり
- 人の最大の潜在能力・気
今回の5点は第三章以外の全てをピックアップしました。
全てにおいて重要な事が書かれていますが、あえてこちらの5点を上げました
人の根源は【心】
この章では【心】の重要性について多くの在り方が書かれております。
この様に心の大切さが多く書かれている中で、武術空手の次元の高さが感じられます。
と、書かれています。
歴史ある武術は型が遺されています。本物の沖縄古伝空手を伝承されてきた現在に在る武術空手は根本的にスポ-ツ化した武道や格闘技とは別次元にあるという事が印象的です。
頭脳から身体脳へ
ここでは具体的に近代スポーツと歴史ある武術との違いが詳細に書かれておりますが、宇城憲治先生はスポーツや武術の枠を越えての大きな視点から説かれています。
【部分体と統一体】【頭脳と身体脳】【知識と感知】という対比において、従来の分析的(部分体、頭脳、知識)理論や考え、指導に対して、全体的(統一体、身体脳、感知)に基づく理論、実践の重要性を説いている。
と書かれてます。(統一体とは先生の創案の用語)
正直に言いますと、先生の本は私の言葉を使って紹介するよりも全ての言葉に重みがあり、ごもっともな言葉で説明や解説がされてますので抜粋して紹介するのがベストかと思っております。
頭脳から身体脳へという事は、この章の1番最初に先生の想いが書かれておりますが、現代のあらゆることが効率第一主義、結果第一主義になり過ぎているのを今こそ真の効率を求めるプロセス重視の考えと、全体でとらえるという考え方が必要だとここでも心の大切さも示されてます。
行き詰まっている方にオススメの解読書とも言えますね。
反射神経から逆反射神経へ
この章でも、やはりスポーツと武術の絶対的な違いが書かれております。
スポーツは相手を想定しながらも自分を中心に合理的に構成されたもので、限られた条件でしか有効にならないものです。
と書かれていますが、武術に見られる逆反射神経はスポーツに見る条件反射や本能的な反射神経とは違います。
逆反射神経を作れば、ある意味で人生が180度変わるくらいの世界を観ることが出来る希望があります。
逆反射神経を作るには古伝の型があり、筋力トレーニングなどとは全く違います。
近代化スポーツのトレーニングと武術の稽古の違いによって将来的に何を得られるかの説明といったところですかね。
生涯を通じて向上を望む方には武術の方向性がオススメです。
知は型にあり
この章では知は型にありという事ですが、まず大切なのは良き師との出逢いが重要である事と師匠に出逢い師事する事が叶った場合は守破離の教えを護る事、そして伝統や文化・型の継承が非常に大事だという事です。
ここでは学ぶ事の重要な詳細が書かれております。
何かを学びたい方や何かを学ぼうと考える方に学ぶ事の重要な言葉がありますので是非とも読んでいただきたい!
人の最大の潜在能力・気
【 人の最大の潜在能力・気】こちらが最終章となります。
この章では現代では、見られることが少なくなった 深い話が書かれております。
そして、人の最大の潜在能力・気を引き出す方法がいくつか書かれておりますが、気を引き出すには、そのためのシステムや環境が必要となります。そのひとつに、従来の垂直統合的なシステムを水平統合的なシステムにすることによって、個々の気を引き出す可能性を増やすという方法があります。
具体的には本書を読んでいただきたいですが、このように非常に深い内容が最終章には書かれておりますので興味深いです。
私は、この本の中での影響で変わったと言うよりも宇城先生に師事したことにより人生は急速に変化しました。
まとめ
本書は宇城先生の数々の著書の中でも武道経験者や格闘技やスポ-ツ選手のみならず全ての日本の方にとって永久保存版と言っても過言ではないくらい素晴らしい内容だと感じております。
最後に5点の感想を繰り返しご紹介します。
- 人の根源は【心】
- 頭脳から身体脳へ
- 反射神経から逆反射神経へ
- 知は型にあり
- 人の最大の潜在能力・気
その中でも、全ての章で再三にわたり書かれております【心】の重要性は第一章から多く示されてるので正直に言いますと、この本全てが最高にオススメです。
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